お役立ち技術情報 【Useful Technical Information】
「ろ過」に関するあらゆる問題解決に、「工業用クーラント・食用油」の濾過装置
目次
ニーズに適した「精密ろ過」を省スペース、セミオーダーメイド設計で実現する「ろ過装置」、コスト削減と環境に貢献
高精度でありながらシンプルな機構で取り扱いやすいと工業・食品加工業など様々な業界で高い評価を得て、以下の特徴があります。
1.品質、歩留まりの向上を実現
食品製造現場の果汁・フライ工程、金属等加工の切削油、クーラント液などで発生するゴミやスラッジを直ぐに取り除く循環沪過装置です。最小0.5μの微細なろ過を可能にし、製品の品質が向上します。
2.自動濾過で人的介在を減らす
ゴミによる目詰まりを感知し、自動巻きとり機構による自動化で省力化に貢献します。
3.作業効率がアップ
シンプルな構造なので清掃・メンテナンスが容易のため作業効率が上がります。
4.容易な設置
現在使用の製造ラインに設置ができます。
5.フィルター1枚で簡単に大量のろ過が可能
20ℓ/分~4000ℓ/分(液の粘度により流量は変動)のろ過ができます。
6.オーダーメイド設計が可能
現在の工場のレイアウトに応じた配置、設計が可能です。
高温食油から清水まで、用途に応じた最適機種が選べる
本濾過装置の特徴及び役割
特徴
・作業中も連続循環濾過を行う
・目詰まりを感知し、自動巻き取り機構による、自動濾過
・高温油から清水まで大量の濾過ができる
(20リットル/分~4000リットル/分)
・工業用切削油、クーラント液などを精密に濾過(最小0.5ミクロン)
・濾過の機構がシンプルであり、メンテナンスが簡単である。
濾紙により、揚げガスなどのごみをミクロン単位でしっかりキャッチ!
食品分野での役割
食品工場のフライ油をろ過する事で、以下のことを実現実績があります。
・製品の品質向上(クレームがつかない)、廃棄油の削減。
・清掃が簡単になる:月に約1トンの油を7回交換→3回に減少、削減できた油のコスト約40万円/月(自社調べ)また、焦げた揚げカスが減り消費者からのクレームが激減。
実績:
・国内インスタントラーメン製造ライン導入シェア30%
・豆腐・総菜・スナック菓子製造工場に導入されています
工業分野での役割
・機械工業での製品精度の向上に伴い、クーラント液・切削油などの加工用油の精密濾過が求められている。
従来の濾過では10~20ミクロンの粒子補足が限界と言われているが、当社は最小0.5ミクロンの濾過が可能。
・夏場などは水溶性クーランとの腐敗を少なくする。 ろ過状況
実績:
大手バイク製造工場へ導入により、加工精度向上と刃物の寿命が長くなり、従来は500個製造後不良品発生→不良品の発生無し
部品加工ライン:毎日約150ヶ不良品 → 不良品の発生無し
放電加工ライン:液中浮遊スラッジによる加工時間ロスを削減
食品用:食品加工工程の中でも細心の注意が必要とされる「濾過」
独自なメカニズム
自動巻き取り機構による全自動連続濾過
特別なシール材の使用や物理的作用による厳重なシールを施すことなく、被処理液が濾材を通過するときに生じる通過抵抗により濾材をシールする方式を採用。濾材の目づまりを検知して、ロール状にセットした濾紙の自動巻き取り機構により、濾紙交換作業の完全無人自動化を実現しました。
高温食油から清水まで、用途に応じた最適機種を選べる豊富なバリエーション
●スナック食品等の製造時の油を加熱する為の循環工程で大量の濾過を行う、1,000リットル/分~4,000リットル/分タイプ
●通常のフライヤーに接続して濾過するタイプ
●その他、液体等に混入している不純物を効率的に濾過するタイプ
大型・中型連続自動濾過装置 NADF型
フライ工程を100%生かす3大機能
1.全量、完全濾過
2室の濾過面から交互に濾過を行い、通過油を完全に全量濾過します。
2.高効率濾過
連続ゴミ取りストレーナ、フィルター濾過が機能よく合体し、効率よく濾過します。
3.濾紙巻取りミスセンサーによる完全安全化
濾紙巻取りミス、濾紙切れの場合センサーが働き、警報機が知らせます。
用途
・食品加工工程にあるフライヤー
・その他、清水、調味料等に混入する不純物を濾過する必要のある食品加工工程
濾過工程
フライヤーから入った油は、バケットコンベア(スクリーンネット)により連続的に大きなゴミが除去され、通常濾過面Aにおいて濾過される。濾紙が目詰まりすると、モーターバルブによりB面で濾過をしながら濾紙を巻き取る。一定量の濾紙が移動すると再びA面にて濾過開始。
全自動連続濾過装置 MM型・L型
食用油濾過のイメージを一新した2大機能
1.全自動連続濾過
フライ作業中、人手を使わず全自動濾過を行います。
2.油の酸化防止
油の中から揚げカスをとり除き、油の酸化を防ぎます。
その他の特長
フライ食品製造中に、ミクロン単位のゴミも除去
用途
・食品加工工程にあるフライヤー
・その他、清水、調味料等に混入する不純物を濾過する必要のある食品加工工程
濾過工程(右図)
濾紙はロール状に巻かれ濾過機上面(1)に格納され、テンションローラ(2)を通り、濾過室(3)の上面のパンチング板の上を経て、テンションローラ(4)を通り、巻取りローラ(5)(6)と押さえローラ(7)(8)の間にセットする。
バルブ(7)を開けてフライヤー内の油を濾過室に通す。次に、アジャストボルト(10)(11)により濾過室の油面をフライヤーの油面と同じ高さになるよう調整する。
制御板のスイッチをONにして、ポンプ(12)を駆動することで濾過室に負圧がかかり、その力で濾紙は、濾過室上面に密着。きれいに濾過された油がポンプを通ってフライヤーに戻される。
濾紙には、付着したゴミが多くなると負圧が高まりこれを検知した真空スイッチ(13)がポンプを停止し、巻取りローラと連動した駆動モートル(9)が自動的に回り、汚れた濾紙が巻き取られ、新しい濾紙が供給される。
工業用:独自性と高い技術力
クーラントの自動精密濾過を実現
さまざまな機械加工で使用されるクーラントは加工の妨げになるスラッジを除去し、クリーンにする必要があります。当社の工業用濾過装置はクーラントを大量かつ精密に自動濾過。その最も大きな特徴は、フィルターを直接パンチング板(ネットスクリーン)に乗せて濾過時に生じる負圧により密着させる点にあります。これにより、フィルターが完全にシールされ、従来の濾過では不可能と考えられていた0.5ミクロンの濾過にも簡単に対応できます。
理想的な集中クーラント管理システム
多くの加工機を保有する加工場では、同一のクーラントを集中管理するシステムがとられています。当社濾過装置は、1台で毎分数千リットルまでの対応ができるため、従来のダーティタンクに置き換えることによりクーラントの集中管理を理想的な形態で行えます。
さまざまな用途のクーランド濾過に対応
絞り油・ホーニング加工機・研削盤・研磨機・放電加工機・ワイヤ放電加工機などのクーラントにおいても、従来不可能と考えられていた粒子をとりのぞくことができます。
さらに高い精度と機能性を求められる「工業用クーランド濾過」
全自動精密濾過装置 PMT型
コンパクトで「全自動」、「連続」、「精密」、「大量」
1.「全自動」「連続」濾過によるクーラント管理の簡素化
精密加工時に要求される数種類の濾過方法の組み合わせやダーティタンクとクリーンタンクを持つ必要がなく、面倒な濾材の交換作業やメンテナンスも必要なし
2.「精密」濾過による精度、効率の向上
刃物(エンドミル)の寿命が延び、加工精度が向上することにより生産効率が大きくアップ!
3.「精密」濾過による処理液のリサイクル
0.5ミクロンレベルの濾過を可能にしたことで、絞り油・ホーニング油などの超微粒子を含むクーラントも廃棄せずに長期間の利用が可能
4.「精密」濾過による微生物の除去
水溶性クーラントで発生するほとんどの微生物が濾過により除去されることから微生物による臭気も防止
5.フィルターのリース契約も可能
ISO対応の必要な場合や使用済みフィルタの処理の問題についても、フィルタをリースにすることで解決可能
用途
・クーラント、切削油、加工油、加工液を 使用するマシニングセンターや洗浄機ライン
・0.5ミクロンの粒子を95%取り除く精密濾過から毎分数千リットルの大量濾過まで
製品仕様
|
導入実例
・インスタントラーメン工場
==コスト試算==
油使用量:月・約1トン
改善結果:7回交換から3回に減少
稼働時間:1日約10時間製造
使用する濾紙の価格:1ヶ月約9万円
削減できた油のコスト:1ヶ月40万円(廃棄処理代含まず)
月あたり31万円以上削減
・ミートボール製造工場
導入機種:40ℓ / min タイフ゜
左図にように、蛋白質系の大量の汚れが、連続で取り除かれました。
製品の品質向上見栄えの安定化が図れる
納入実績
工業用濾過装置
業種 | 濾過液 | 台数 |
機械金属加工などの鋼材加工会社 |
洗浄液 |
2台 |
産業用ロボットのパーツメーカー |
研削液 |
5台 |
世界最大手の工作機械製造メーカー |
油性クーラント |
2台 |
輸送用機器を製造するメーカー |
ホーニング加工液 |
10台 |
自動車メーカーT社 |
洗浄・ホーニング加工 |
4台 |
自動車メーカーN社 |
ホーニング加工 |
3台 |
油圧機器の製造メーカー |
ホーニング加工液 |
1台 |
重工業メーカー |
刃先研削 |
2台 |
溶射などの表面改質を主体とする金属加工会社 |
セラミック溶射 |
2台 |
その他 |
研削液・ 洗浄液・研磨 油性/水性クーラント |
20台 |
食用油濾過装置
業種 |
ろ過液 |
台数 |
インスラントラーメンメーカーN社 |
2500リットル型/min 4000リットル型/min |
60台 6台 |
インスラントラーメンメーカーE社 国内 ベトナム |
2500リットル型/min 4000リットル型/min |
11台 2台 |
インスラントラーメンメーカーT社 |
2500リットル型/min |
25台 |
インスラントラーメンメーカーM社 |
2500リットル型/min |
2台 |
インスラントラーメンメーカーS社 |
2500リットル型/min |
7台 |
その他中国・タイ他海外ラーメン |
2500リットル型/min |
25台 |
スナック菓子メーカー |
4000リットル型/min |
1台 |
豆腐・総菜・菓子・製造工場向け |
20~200リットル型/min |
100台 |
比重1.5以上のフィルター不要の濾過装置はこちら