【Useful Technical Information】

浄油機・油中水分分離機

最先端の潤滑油管理テクノロジー

ご提供するソリューションは、産業の根底を支える”潤滑油”をきれいにすること。
ご提案する潤滑油管理システムは、潤滑油をクリーンに保つことで機器の性能低下や故障を高次元で防ぎ生産性の向上を実現するものです。

 お客様とともにSDGsの目標を実現したいと考えています。 

Ⅰ.EDCシリーズ (静電浄油機)

  EDCは、油の酸化変質物を除去できる唯一の浄油機です。

 











EDCは、金属・非鉄金属・有機物・無機物の種類を問わず、油に溶けない全てのゴミを除去することができます。特に油圧機器故障原因の多くを占める油の酸化変質物を除去できるのが大きな特徴です。またEDCはフィルターでは除去しにくい油の酸化変質物を除去できる唯一の浄油機でもあります。

そのEDCの原理は、油中に浮遊している汚染物が帯電することを利用し、電極により汚染物を捕捉するというものです。油の中に分散・浮遊している粒子を電気的性質で分類すると、正か負の帯電体と中性体の3種類のいずれかに分けられます。正、負の帯電体はそれぞれ反対の電極に引き寄せられ(電気泳動現象)、また、電極間にプリーツ状のコレクターを入れると電界の強い部分ができ、中性体が引き寄せられます(誘電泳動現象)。この2つの現象が同時に起こるように工夫したのが静電浄油機EDCなのです。

このような仕組みによって油をきれいにすることで、ユーザーは次に示す大きなメリットを得ることができます。

  • 酸化変質物が除去され、清浄油管理が可能になります。
  • 油圧トラブルの減少、チョコ停の防止、サイクルタイムの安定、暖気運転の短縮により、生産性が向上します。
  • 油の長寿命化により、クリーンな環境の維持が可能になります。
  • 省電力を実現することにより、大幅なコストダウンがはかれます。

新油よりも清浄な状態を保つ新世代の静電浄油機(PDF)

 

 

 

 

 

 

 

 

財団法人省エネルギーセンター主催、「省エネルギー優秀事例全国大会」において省エネの優秀事例として認められました。
詳しくはこちら(PDF)

圧力損失が少なく、広範囲の不純物(5μ以下〜)の除去ができ、しかも省エネ、コスト削減を図ることができます。

Ⅱ.DHシリーズ (油中水分分離装置)


  DHは、油中の水分を効果的に除去。設備の稼動効率を高めます。

DHは、各種油圧機器の作動不良の原因となる油中の水分を効果的に除去し、設備の稼動効率を高める機械です。

油中に水分を含んでいると、その水が金属表面に付着し金属を錆びさせ、錆を油中に放出することにより、触媒となって油の酸化変質を加速させてしまいます。水分があることにより、油の酸化スピードは数十倍、数百倍に加速。一般のゴミよりずっと恐ろしいものになってしまうのです。

このような問題をクリアにするために、当社では水分を分離する装置、DHを開発しました。吸水タイプ・分離タイプの2つのタイプを用意しています。

 

 

 吸水タイプ[DH-1B・2B・3B]

 高吸水性繊維のエレメントを使用し、自重の数倍の水分を吸収します。
 この機種は混入した水分が2000ppm以下のときに適用し、500ppm以下迄水分を除去します。

          

 水分吸収前の繊維の拡大写真。    水分吸収後の繊維の拡大写真。

 分離タイプ[DH(DHS)-2KS・4KS・DH-KS]

 特殊な素材を使用した凝集エレメントがエマルジョンとなり水分を粗粒化。
 分離エレメントで水のカーテンを形成して、遊離水を沈殿・分離します。
 この機種は水分が2000ppm以上のときや、常時水分が混入する時に適用し、1000ppm以下まで水分を除去します。

            

   水分分離前の写真。     分離されて沈澱する水滴の写真。

 分離・吸水タイプ[DH(DHS)-3KSB・6KSB]

 吸水タイプと分離タイプを組み合わせた機種で、凝集・分離エレメントで大部分の水分を除去するタイプです。

 用途例

 油中水分分離装置(DH-KS)
 油の中に水分が混入してお困りではありませんか?
 こんなときのお役に立つのが、DH-KSです。今まではどうしようもなかった水溶性切削液の混入した油でも、
 DH-KSで水分を除去できます。これが出来るようになったのは、新素材を上手に組み合わせる方法を開発したからです。
 強固なエマルションも分解され、どんどん分離し、分離した水はセンサーが検知して自動的に排出します。

  • 工作機械の油圧作動油の中に混入した水溶性切削液の除去。
  • コンプレッサーや真空ポンプの潤滑油中の水分除去。
  • ウインチ、ドレッジャ等の舶用機器の油圧作動油に混入した海水の除去。
  • スチームエンジンやタービン等の潤滑油中に混入する蒸気による水分の除去。

 常時混入する水分は、たとえ微量でも、知らないあいだに多量の水分になってしまうものです。
 こんなときDH-KSが威力を発揮します。

Ⅲ.KFシリーズ (油中水分分離装置)

KFは、液中の異物をそれぞれの吸着性の異なる多繊維層を用いて、小さいものまで吸着除去する機械です。ろ過飽和量が大きく目詰まり周期が非常に長い上に、水溶性・不水溶剤などいずれにも使用することが可能です。

市場には水分含有の多い油や特殊な性状の為、静電浄油機での対応が困難なものがあります。そのような油に対して、このKFが活躍します。

 

 

下図のような多繊維層が、液中の異物を取り除いていきます。

 用途
  • 製鉄会社の水グリコール系油圧作動油の浄化。
  • 生分解性作動油やエステル系油圧作動油の浄化。
  • ミッションオイル等のテストスタンド油の浄化。
  • 防錆油の浄化。

 対象油

   水グリコール、水溶性、不水溶性切削液、有機溶剤、熱媒体

 特徴
  1. 液中の異物を、それぞれの吸着性の異なる多繊維層を用いて吸着除去するのが最大の特徴です。
  2. 細孔だけに頼るろ過と異なり、ろ過空間が広いので、ろ過抵抗が低く、ろ過飽和量が通常のフィルターの約十倍となり、目詰まり周期が非常に長い。
  3. 吸着ろ過であるため、ろ孔に関係なく、細かいゴミでも除去できる。
  4. ろ過繊維の選択とポンプの仕様変更により、水溶性・不水溶剤などいずれにも使用できる。

 ※油量の大きいものも製作いたしますので、弊社へご連絡下さい。
   粘度が60cstを超える油や、汚染物の多い油は処理が困難です。



大手工場に納入実績多数あります。

 導入までの流れ

お問合せ-ヒアリング-サンプルテスト-仕様のお打合せ(オプションの選定)-お見積り-ご発注
-導入・試運転・稼働-アフターサポート

当社の考え・取り組み

当社ではお客様のニーズをお聞きし最適なシステムをご提案いたします。