ファイバーレーザー溶接機FANATECは、1000w標準価格600万円(税別)と相場価格よりもリーズナブル。
ハンドトーチ型ファイバーレーザ溶接機を手頃な値段としっかりとした品質&アフターサービスでご提供。
有名メーカー製品は高すぎますよね?
安価な製品は品質・アフターサービスが心配ですよね?
安心してください。
新着情報「2024国際ウェルディングショー」に出展します。
ご来場の際は、是非当社ブースまでお越しください。
会 場 |
インテックス大阪 |
会 期 |
2024年4月24日(水)~4月27日(土) 4日間 |
小間番号 |
4号館 ブースNo.4-32 ブース名:株式会社共和 |
出展製品 |
3.0Kw水冷、2.0Kw空冷、ダブルワイヤフィーダー、ABB協働ロボットシステム |
FANATECファイバーレーザー溶接機とは
汎用性に優れ他メーカーと比較して高機能・低価格の1000w〜3000wファイバーレーザー溶接機をご紹介します。(自動ワイヤ送給装置を標準装備)1~2年で投資回収できます。
この度、価格は据え置きで2023年5月1日出荷分よりバージョンが3.0から4.0になり、より一層省エネ仕様となると同時にこれまでの1台で4役(ファイバーレーザー溶接・溶接シームクリーナー(焼け取り)・切断・クリーナー)仕様の他に、溶接品質の向上のためのダブルウォブル(8種類のレーザービーム形状)仕様を選択可能になりました。
FANATECハンドトーチレーザー溶接機は、ギャップを埋めるスイングビームシステムをもつ自社開発の溶接ヘッドを備えた最新のハンドヘルドファイバーレーザー溶接機です。
YAG溶接やTIG溶接と比べて3〜10倍のスピードで溶接することができます。(歪や焼けが少ないため後工程を考えると生産性は3~15倍に向上します)その上、利益を生まない後工程を短縮できます。溶接のプロでない作業者でも1台で熟練工のTIG溶接工賃の5~10倍稼ぐことができます。
レーザー光も他社のワブリング(旋回)と比較しても、スイングビームシステム(一定点を軸に左右に振る)での溶接ができますので、深い溶け込みだけでなく、薄板のワーク間ギャップ溶接でも溶け落ちなく高速溶接対応できます。他社ではオプション購入が必要な自動ワイヤフィーダ装置も標準装備。スイングビームシステムと自動ワイヤフィーダにより0.5ミリまでのギャップ溶接が可能となります。またFANATEC独自開発のダブルワイヤフィーダー(オプション)を使用すると最大3ミリ程度のギャップ溶接が可能です。
最大加工板厚:SUS8mm、アルミ6mm、鉄8mm、亜鉛メッキ鋼板もきれいに溶接できます。薄板は歪が非常に少なく溶接できます。
※銅1mm以内の薄板もきれいに溶接できます。
材種、板厚、溶接継ぎ手による推奨条件(レーザ出力・溶接スピード・スイング幅・ワイヤ送給速度等)も用意していますので、初心者でも熟練者と変わらない高品質な溶接ができます。この度新たに3000wも追加ラインアップし、板厚8ミリまで溶接できるようになりましたので製缶にも最適。またコンパクトな空冷ポータブル仕様(2000wまで)も選択することができます。
無料でサンプル溶接テストも致しますのでお気軽にお問合せください。
当溶接機は、世界市場で販売しているため大量生産により安価に提供できます。日本では国内の安全基準に適合するべく日本仕様(クラス4対応)となっており、納入時にはレーザー安全講習及び操作説明を実施し、その後は全国同一サービスを提供致しますので安心してご使用いただけます。
本機器は日本溶接協会『生産性向上要件証明書』の発行が可能です。中小企業経営強化税制(即時全額償却、7%又は10%税額控除)の対象設備です。
環境共創イニシアチブ(SII)の省エネルギー投資促進支援事業補助対象設備に登録されました(採択実績あり)
お客様とともにSDGsの目標を実現したいと考えています。
FANATEC×ABB協働ロボット新登場
特徴:ABB協働ロボットの圧倒的な使い安さ、高精度を発揮する。
Fanatecの最新型空冷仕様ファイバーレーザー溶接機、最大出力2000Wで高い溶接品質を保証する。
導入のメリット
1.人手不足の解消(特に熟練溶接工不足解消)と同時に、一人で3~5(10※)倍の仕事量ができます。
(※歪取りや焼け取り等後加工も含めると)
2.少々のギャップ(隙間)があってもきれいに溶接できます。
3.200通りの溶接条件(出力・スイング幅等)を登録しておけます。
材質・板厚・溶接継ぎ手・溶け込み深さにより条件の呼び出しが簡単にできます。
呼び出した溶接条件を微調整することもできます。
4.高価なアルゴンガスではなく低価格な窒素ガスで溶接します。
5.各種補助金・税制優遇の設備として最適です。各種補助金一覧はこちら
6.環境にやさしい(従来と同じ仕事量であれば消費電力量は1/2~1/5)溶接機です。
ファイバーレーザー溶接 VS TIG溶接 動画 薄板溶接ファイバーレーザー VS TIG 板厚0.5・1.0ミリ
隙間板溶接ファイバーレーザー VS TIG
(動画で使用されている溶接機は当製品とは異なります)
4in1 – 1台で4種類の機能
1.ファイバーレーザー溶接
2.溶接シームクリーナー(溶接焼け取り)
3.レーザー切断(2ミリまでの薄板切断)
4.レーザークリーナー(錆、塗料、エポキシ、汚れ、黒皮等の除去、脱脂)
アルミ・ステン・鉄・亜鉛メッキ溶接と切断動画 日本語表記のパネルで納入いたします
お取引のございます販売店様(ガス溶材商・機工商)経由でもお見積りいたします。
ギャップ溶接(スイングビームシステム+ワイヤフィーダ)
SPCC2ミリ ギャップ0.5ミリの溶接断面
溶接方法による溶け込み比較
ファイバー+スイング ファイバーのみ パルスYAG TIG
溶け込み深く熱影響少 溶け込み深く熱影響少 溶け込み中熱影響中 溶け込み深いが熱影響大
ギャップ溶接も可 ギャップ溶接不可 ギャップ溶接? 薄板溶接は歪む
動画紹介
他社にはない3000wでのダブルワイヤフィーダー使用(2本のワイヤ送給)での亜鉛メッキ鋼板8ミリ溶接動画
各種ファイバーレーザー溶接動画(簡単にきれいに溶接できます)
無料サンプル溶接テスト・見積り依頼等は「お問い合わせはこちら」よりお願いします。
お取引のございます販売店様(ガス溶材商・機工商)経由でもお見積りいたします。
特長
- ステンレス、鉄、アルミのほかチタン、銅、異種金属の溶接が、TIGやアーク溶接の代替えとして、焼け・歪みの少ない高品質な溶接を手軽に高速で行えます。
- ビーム品質の高いファイバーレーザーと組み合わせる事で、深い溶け込み溶接が可能です。
- TIGやアーク溶接と比較して省エネ、低ランニングコスト。
- 人間工学に基づいたデザインにより、簡単な操作性を実現。
- スイングビームシステムで溶接幅・溶け込み形状を調整できます。作業性の向上とワーク間ギャップにも対応できます。(スイング幅:0〜5ミリ)0.5mmの隙間があっても溶接出来ます。ワブリング(旋回)方式では得られない深い溶け込みも得られます。
- 素人でも熟練者と変わらない、美しい仕上がりとなり歪取り、焼け取りなど後加工も楽になります。
1.溶接未経験者が即戦力に
- レーザ溶接は、トーチを材料に接触させたまま溶接します。
- 定規で線を引くように溶接することが出来るので、初心者でも簡単です。
- 熟練工でなくても高品質の溶接ができます
2.薄板ギャップ溶接もスイングビームシステムで簡単・きれいに溶接
3.200通りの溶接条件(出力・スイング幅等)が登録可能
・材質・板厚・溶接継ぎ手・溶け込み深さにより条件の呼び出しが簡単にできます。
ダブルウォブルでより高品質な溶接が可能
ご発注時に4in1かどちらかを選択
網の溶接も可能
- ・TIG溶接では溶けてなくなってしまう網も、ファイバーレーザ溶接なら簡単に出来ます。
- ・スイングビームシステムにより金網もきれいに溶接できます。
銅の薄板はきれいに溶接できます
-
-
-
- ・銅材の反射はアルミより高いため、レーザー溶接するには高いエネルギーが必要となります。
- ・1mm以内薄板の銅材であれば、本機器は他の材質と同じくきれいに溶接できます。
- ※厚みがある銅材にもきれいな溶接ができますが、高反射の為安全面の対策が厳しくなり、一般的にお勧めできません。
ファイバーレーザー溶接は儲かります
機種別仕様
|
Fanatec-1000W |
Fanatec-1500W |
Fanatec-2000W |
Fanatec-3000W |
発振器出力 |
1000W |
1500W |
2000W |
3000W |
発振波長 |
1080nm |
1080nm |
1080nm |
1080nm |
伝送ファイバー長 |
10M |
10M |
10M |
10M |
レーザーモード |
連続/パルス |
連続/パルス |
連続/パルス |
連続/パルス |
位置決めガイド光 |
赤色可視レーザ内蔵 |
赤色可視レーザ内蔵 |
赤色可視レーザ内蔵 |
赤色可視レーザ内蔵 |
ガス流量 |
5~15L/分 |
5~15L/分 |
5~15L/分 |
5~15L/分 |
所要電源 |
単相220V |
単相220V |
単相220V |
三相380V |
消費電力 |
5KW |
7KW |
9KW |
10KW |
周波数 |
50/60HZ |
50/60HZ |
50/60HZ |
50/60HZ |
ブレーカー容量 |
25A |
32A |
40A(MAX) |
50A(MAX) |
トーチヘッド重量 |
760g |
760g |
760g |
850g |
トーチケーブル長 |
7m(オプションで15m) |
7m(オプションで15m) |
7m(オプションで15m) |
7m(オプションで15m) |
溶接動作モード |
スイング(振動)/線/点 |
スイング(振動)/線/点 |
スイング(振動)/線/点 |
スイング(振動)/線/点 |
焦点距離 |
150mm |
150mm |
150mm |
150mm |
溶接スピード |
0~160mm/秒 |
0~190mm/秒 |
0~215mm/秒 |
0~230mm/秒 |
冷却方法 |
水冷(内蔵ラジエターによる) |
操作用 コントローラー |
PLCタッチスクリーン |
ワイヤ送給 |
自動供給 |
溶接ワイヤ径 |
0.8mm 1.0mm 1.2mm 1.6mm |
寸法 重量 |
幅805×奥行1183×高さ1042 重量330kg |
1000W・1500Wは空冷ポータブル仕様も選択できます。重量:62KG 寸法:396×830×637H
FANATEC 4.0 PROポータブル1500Wでテスト溶接
美しいウロコビード、狭い溶接幅と深い溶込み深さ、少ない熱影響
裏波溶接も狭開先できれいに溶接できます。
製品輸入後、全数動作確認及び出力パワー等を検査後に納入させていただきますので、安心して導入していただけます。(検査成績表はこちらPDF)
溶接推奨条件表(材種×板厚)
CS & SUS – 炭素鋼とステンレス, AL – アルミニウム
溶接スピードに注目してください(Speed mm/秒)
材質 板厚mm |
レーザー出力 % |
溶接速度 mm/秒 |
ガス流量 L/分 |
スイング幅 mm |
スイング周波数Hz |
CS & SUS 0.5 |
40~50 |
50~75 |
10 |
0.8~2.0 |
80~100 |
CS & SUS 1.0 |
50~60 |
50~85 |
10 |
0.8~2.0 |
80~100 |
CS & SUS 1.5 |
60~75 |
45~60 |
15 |
1.0~3.6 |
80~100 |
CS & SUS 2.0 |
75~95 |
35~50 |
15 |
1.4~6.8 |
60~80 |
AL 1.0 |
75~85 |
45~55 |
5 |
0.8~2.0 |
60~80 |
AL 1.5 |
85~98 |
35~45 |
5 |
0.6~2.2 |
60~80 |
Fanatec-1500W
材質 板厚mm |
レーザー出力 % |
溶接速度 mm/秒 |
ガス流量 L/分 |
スイング幅 mm |
スイング周波数Hz |
CS & SUS 1.0 |
50~60 |
60~95 |
10 |
0.8~2.0 |
80~100 |
CS & SUS 1.5 |
60~75 |
50~85 |
15 |
1.0~2.6 |
80~100 |
CS & SUS 2.0 |
75~95 |
45~65 |
15 |
1.4~2.8 |
60~80 |
CS & SUS 3.0 |
85~95 |
35~45 |
15 |
1.2~2.8 |
60~80 |
CS & SUS 4.0 |
95~98 |
30~40 |
15 |
1.2~2.8 |
60~80 |
AL 2.0 |
85~95 |
45~60 |
10 |
0.6~2.2 |
60~80 |
AL 2.5 |
88~98 |
35~40 |
10 |
0.6~2.2 |
60~80 |
AL 3.0 |
90~98 |
30~35 |
10 |
0.6~2.2 |
60~80 |
AL 3.5 |
95~98 |
25~30 |
10 |
0.6~2.2 |
60~80 |
Fanatec-2000W
材質 板厚mm |
レーザー出力 % |
溶接速度 mm/秒 |
ガス流量 L/分 |
スイング幅 mm |
スイング周波数Hz |
CS & SUS 1.0 |
50~60 |
75~105 |
10 |
0.8~2.0 |
80~100 |
CS & SUS 2.0 |
75~95 |
80~95 |
15 |
1.0~2.6 |
60~80 |
CS & SUS 3.0 |
85~95 |
55~65 |
15 |
1.4~2.8 |
60~80 |
CS & SUS 4.0 |
90~98 |
35~45 |
15 |
1.2~2.8 |
60~80 |
CS & SUS 5.0 |
95~98 |
30~40 |
15 |
1.2~2.8 |
60~80 |
AL 2.0 |
85~95 |
75~85 |
10 |
0.6~2.2 |
60~80 |
AL 3.0 |
90~98 |
50~65 |
10 |
0.6~2.2 |
60~80 |
AL 4.0 |
95~98 |
40~55 |
10 |
0.6~2.2 |
60~80 |
Fanatec-3000W
材質 板厚mm |
レーザー出力 % |
溶接速度 mm/秒 |
ガス流量 L/分 |
スイング幅 mm |
スイング周波数Hz |
CS & SUS 1.0 |
15 |
13 |
10 |
2.5 |
100 |
CS & SUS 2.0 |
23 |
12 |
10 |
3 |
100 |
CS & SUS 3.0 |
40 |
10 |
10 |
3 |
100 |
CS & SUS 4.0 |
50 |
10 |
10 |
3.5 |
100 |
CS & SUS 5.0 |
56 |
10 |
10 |
3.5 |
100 |
CS & SUS 6.0 |
66 |
10 |
10 |
3.5 |
80 |
CS & SUS 7.0 |
85 |
8.3 |
10 |
3 |
80 |
CS & SUS 8.0 |
100 |
7.5 |
10 |
3 |
80 |
AL 1.0 |
30 |
13 |
6 |
2.5 |
70 |
AL 2.0 |
40 |
12 |
6 |
3 |
70 |
AL 3.0 |
60 |
10 |
6 |
3 |
70 |
AL 4.0 |
70 |
10 |
6 |
3.5 |
70 |
AL 5.0 |
85 |
10 |
6 |
3.5 |
70 |
AL 6.0 |
100 |
10 |
6 |
3.5 |
70 |
より高品質な溶接が可能で、中小企業向けにティーチング作業が簡単な協働ロボットとのシステムも構築中です。
●導入までの流れ
お問合せ-ヒアリング-サンプルテスト-仕様のお打合せ(オプションの選定)-お見積り-ご発注
-導入・試運転・稼働-アフターサポート
●販売店募集中
販売促進策をご用意しています。
サービスセンター(ショールーム併設)
全国に2箇所あり、日本全国対応可能です。
京都サービスセンター
京都府久世郡久御山町佐山新開地80−1 PCL株式会社
神奈川サービスセンター
神奈川県小田原市中町3-10−11 FANUCI日本株式会社
導入実績企業様
板金加工、製缶加工、ダクト、配管、プラント、ラック製造、農業設備機器修繕など、多くの業種でご活用いただいております。
北開鉄工有限会社様(北海道)
株式会社酒井製作所様(東京都-栃木県工場)
有限会社ケンソウ様(山梨県)
大石工業株式会社様(愛知県)
有限会社研工業様(愛知県)
株式会社佐藤製作所様(岐阜県) *設備紹介にもご掲載頂きました
山本機械株式会社様(岐阜県)
有限会社岡元工作所様(大阪府)
太西アーキテクト株式会社様(大阪府)
摂津金属工業株式会社様(大阪府)
株式会社ワイズテクノ様(大阪府)*設備紹介にもご掲載頂きました
有限会社浦上特殊工業様(大阪府)
株式会社メイキ産業様(大阪府)
有限会社協和熔工様(京都府) *設備紹介にもご掲載頂きました
土肥板金工業株式会社様(京都府) *設備紹介にもご掲載頂きました
株式会社岡村製作所様(京都府)
イーコット株式会社様(京都府) *設備紹介にもご掲載頂きました
株式会社協滋鉄工所様(兵庫県)
株式会社幸誠様(兵庫県)
親和工業株式会社様(福岡県)
メディア掲載実績
・研究者・エンジニア向け製品・メーカー情報比較サイト「メトリー」で紹介されました。
・産報出版社発行の新聞「溶接ニュース」に掲載されました。
・PressWalkerに掲載されました。
無料サンプル溶接テスト・見積り依頼等は「お問い合わせはこちら」よりお願いします。
お取引のございます販売店様(ガス溶材商・機工商)経由でもお見積りいたします。
ファイバーレーザー溶接機とは
ファイバーレーザー溶接機とは、ファイバーレーザーを使用して金属やその他の材料を溶接するための装置です。
ファイバーレーザーは、光ファイバー内でレーザー光を発生させるレーザーの一種です。 光ファイバーの特性により、ファイバーレーザーは焦点性能が高いという特徴を有します。高エネルギー密度の光を生成することができるため、溶接プロセスに適しています。
ファイバーレーザー溶接機はエネルギー密度が高い光を生成するため、素材を素早く溶接することができます。また、高い制御性能により、溶接ビードの形・幅・高さにおいても非常に精密で均一な溶接が可能であり、熟練度に関わらず初心者でも扱いやすいという特徴があります。厚い材料の溶接や、多層の材料の溶接も容易に行えます。
YAG溶接(ヤグ溶接)や、TIG溶接(ティグ溶接)と比べて3〜10倍のスピードで溶接することができるため、人手不足の解消や熟練溶接工不足の解消に繋がります。また完全溶け込み溶接においても、ファイバーレーザー溶接の方が強度面でも優れています。またエネルギー変換効率が約30%程と高く、ランニングコスト(電気代)もTIG溶接機の約1/5程度に抑えられます。
ファイバーレーザー溶接は、直線的な熱源を利用するため、熱影響の範囲が狭く、素材の溶接焼け・熱変形・ひずみが少ない、高い制御性能による設定でスパッタ付着を軽減できる、など後工程の時間も大幅に短縮することができ、生産工程全体の生産性を大幅に高めることができます。
レーザーの中でも波長が短いファイバーレーザーは、エネルギーが強く、鉄に加えてステンレス、チタンなどの強度の高い素材も溶接が可能です。またCO2レーザーなどと比較しても素材への吸収率が高いため、アルミなどの高反射材でも溶接部の温度が上がりやすく、うまく溶接ができる、などの特徴があります。
また上記の通り溶接速度が速く、扱いやすいファイバーレーザー溶接機は協働ロボットなどによる自動化にも適しています。
ファイバーレーザー溶接機の使用用途
ファイバーレーザー溶接機は様々な用途で使用されます。以下はその一例です。
1.板金加工
溶接による焼けや歪みが少ないファイバーレーザー溶接機は、薄板板金の溶接に適しています。またきれいで滑らかな溶接ビードが出せるため、外観の美しさを求められる板金部品の溶接加工にも最適です。
2.製缶加工
ファイバーレーザー溶接機は、歪みが少なく、気密性の高い溶接ができるため、製缶加工の溶接に適しています。
3.プラント配管
高精度で溶接による歪みが少ないファイバーレーザー溶接機は、プラント配管の溶接にも適しています。
4.建築関係
建築金物等の溶接にもファイバーレーザー溶接機は適しています。
5.自動車
高品質が求められる自動車用部品や高精度溶接を求められる機械部品等の加工に適しています。
ファイバーレーザー溶接機の原理
ファイバーレーザー溶接機の核心部分は、光源であるファイバーレーザー装置です。光ファイバー内でレーザー光を発生させる装置であり、高いエネルギー密度の光を生成します。光ファイバーのコア領域には、通常は希土類ドープされた材料が使用されます。
また、光ファイバーから出力されるレーザー光を制御し、焦点を調整するための光学系が搭載されています。レンズやミラーなどがその一例であり、これらに加えて制御装置でレーザーの出力や焦点位置、溶接パラメータなどを制御し、細い設定が可能。製品によっては材質・板厚を設定し登録しておくこともできます。
ファイバーレーザーはファイバー内に希土類ドープされたコア領域を通過する光の励起により、レーザー光が発生させる原理です。レーザー光を生成するために用いられるドープ物質としては、イッテルビウムやエルビウムなどが使用されます。
光ファイバー内に半導体レーザーからの光を送ると、ドープされたコア領域の原子が励起され、エネルギーが放出されます。この放出されたエネルギーが他の原子と相互作用し、共鳴する光が反射され、光増幅が起こります。これにより、光がレーザー光として放出されます。
ファイバーレーザー溶接機の選び方
ファイバーレーザー溶接機を選ぶ際は、以下の選定要素を考慮することが重要です。
1.レーザー出力
ファイバーレーザー溶接機のレーザー出力は、レーザー光の出力パワーを示す指標です。必要な出力は溶接する素材の厚さや溶接速度によって異なります。高い出力の製品の方がより速い溶接速度を可能にし、厚い材料の溶接に適しています。また仕様のレーザー出力以上の仕事はできませんので、将来的な仕事の拡大も視野に、大きめのレーザー出力の機種を選定することをおすすめします。
2.スイングビームシステム
ファイバーレーザー溶接機はビーム径が細いというデメリットがありますが、溶接ワークの隙間(ギャップ)を埋めるためのスイングビームシステムが付属することもあります。スイングビームシステムはレーザー光を一定点を軸に左右に振るシステムで、深い溶け込みだけでなく、薄板のワーク間ギャップ溶接でも溶け落ちなく高速溶接対応でき、溶接の精度が向上します。またダブルウォブルというシステムでは、レーザービーム形状が8種類あるものもあり、ブローホール防止に効果を発揮します。
3.ワイヤフィーダー
ファイバーレーザー溶接機では、溶接ワイヤを使用できるタイプもあります。溶接ワイヤを使用することにより、溶接強度が大幅に向上します。また溶接ワークの隙間(ギャップ)を埋めることも可能となります。またダブルワイヤフィーダーを使用することにより、2本のワイヤ供給が可能となり、厚い肉盛り溶接で脚長を実現することができます。
4.冷却方法
ファイバーレーザー溶接機には、レーザーヘッドや光ファイバーを冷却するための冷却装置が必要です。主な冷却方式は水冷式や空冷式です。水冷式は一般的に安定した稼働が期待できるメリットがある一方、溶接機の大きさが大きくなるというデメリットがあります。空冷式は一般的には水冷よりは安定性に劣るデメリットがある一方、溶接機の大きさを小さくできるというメリットがあります。工場の広さや連続使用する時間など、使用環境に合わせて最適な冷却方式を選択する必要があります。
5.安全対策
ファイバーレーザー溶接機のレーザー光(クラス4)は、高エネルギー密度であるため、日本工業規格に定められた適切な取り扱いが必要です。レーザー光の中でも、ファイバーレーザーの波長は目に見えない「不可視光レーザー」となり、分類は「クラス4」です。ファイバーレーザー溶接機を選ぶ際には必ず「クラス4」対応の製品(キーコントロール、インターロック接点、パーテーションなど)やサービス(作業者への安全教育実施)を選ぶ必要があります。
6.アフターサービス体制
ファイバーレーザー溶接機は、消耗品交換やメンテナンスが必要な機械です。購入後もサービス対応ができる体制かどうかをしっかりと確認しておきましょう。また保証期間についても最低でも1年以上の保証があるものが安心です。
溶接についての専門的なアドバイスができる体制があれば、さらなる溶接品質向上にもつながります。
7.その他機能
ファイバーレーザー溶接機の中には、溶接だけでなく、切断・焼け取り・クリーナーなどの機能を兼ね備えた、4in1(3in1)の機種もあります。1台でファイバーレーザーの能力を最大限発揮できるものです。仕事内容に合わせて選択しましょう。
関連製品ご紹介
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とにかく低価格、しかも高機能(高速ピアシング、低窒素圧高速切断、シャープコーナー、ベベルカット、Z軸回避、レーザーヘッドの衝突防止、オートノズルチェンジ・・・)
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